犬の仮宿-本当のおうち、探している子がいます。

繁殖場からレスキューされてきた保護犬をお預かりし、仮宿の女将を務めていましたが、お預かりしていたキャバリアの「さくら」は、我が家の一員となりました。今後は、さくらの後輩たちのための“Web仮宿”として、保護犬たちの紹介をしていきます。

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仮宿からのお知らせ

(2013/11/26) 本日をもちまして、J.A.P.様からの一時預かり犬だったキャバリアの「さくら」が、我が家の一員となりました。
 今後、当ブログは、J.A.P.様のもとで飼主様との出会いを待つさくらの後輩たちの紹介と、卒業生さくらの近況報告のためのブログとして、運営させていただきます。

(2013/11/26) 仮宿の人間スタッフが、立て続けに体を壊しております。ブログの更新が滞ってしまい、申し訳ございません。
 日々のできごとはメモ書きや写メで保存しておりますので、状況の許す折に、徐々にブログ記事にまとめ、当日の投稿として日付設定して掲載していきます。

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保護犬の本を読み聞かせ

女将は、若旦那の小学校の「学校応援団(読書)」に参加しています。
校内のガーデニングや学習支援、学校図書館蔵書管理、それから読み聞かせ。これらを児童の保護者と地域の有志の皆様が行っていく、ボランティアグループです。
女将の担当は、毎週火曜日の朝の「読書タイム」での、本の読み聞かせ。
登録メンバー同士でシフトを作り、自分で本を選んで下準備をし、当日はその日の担当クラスの教室に行って本を読んできます。

今日は、初めての5年生さん担当。どんな本を読むか考えましたが…
これしか、思いつきませんでした。


ばっちゃん―助けられた繁殖犬たち

「おばちゃんの家にね、先週、犬が来たの。だから今日は、犬の写真がいっぱいの本を持ってきちゃったんだけど…もしかして、この中に『犬は苦手』っていう人がいたら、手を挙げてみて?」
30人ほどのクラスの中で、4~5人挙手。思ったより多いかな。
「そっか、ごめんね。それじゃ、『犬の話』という見方じゃなく、『犯罪被害に遭ってしまったひとが立ち直っていく話』と思って、聴いてもらえるかな?」

~15年前の、繁殖場からのレスキューのドキュメント。
劣悪な飼育環境の繁殖業者のもと、不衛生な飼育と無理な繁殖で衰弱しきった犬たち。
行政が介入し、新聞社・公立センター・ボランティアが共闘して、救助し、治療、そして譲渡。
衰弱死・病死した犬や重症すぎて安楽死を選ばざるを得なかった犬、およそ3頭に1頭。
けれど、譲渡会まで存命だった犬には、すべて飼主が決まる。
そのうちの一頭「ばっちゃん」も、先住犬・猫と一緒に穏やかに生きる場所に、たどり着くことができた~

最後に、蛇足ながら、ちょっと自分の言葉でもお話してみました。

すべてのペットショップの子犬・子猫の親が、こういう環境にいる訳ではない。良心的な飼育者もいる。
けれど残念ながら、この事件から15年経ち、法律も厳しくなった今も、悪質な業者はなくなっていない。
法律を厳しくしても、人の心は変えられない。
ものを盗むことも人を殺めることも、ずっと昔から違法行為だけれど、泥棒も人殺しもゼロにはなっていない。
実は、我が家に来た犬も、ほんの2週間前に繁殖場から助け出されたばかり。
トイレも散歩も知らされずに、およそ7年閉じ込められて飼われて、赤ちゃんを産まされては取り上げられていた。
でも、そんな現状を変えようとする人、犬たちを助けようとする人も、たくさんいる。
今日は時間がなくて読めなかったけれど、この本の最後に、実際に譲渡会で被害犬を引き取った方のコメントや、レスキューの関係者のコメントがあるので、興味がある人は、図書館で読んでみてください。

時間ぎりぎりになってしまいましたが、みな真剣に聴いてくれていました。

私情持ち込みまくりの読書ボランティアになってしまいましたが、こういう、教科書どおりの読み聞かせ選書でない本と出会うことが、何かの学びにつながってくれたら…という、言い訳をしてみます(苦笑)

辛い写真もあったけれど、きちんと最後まで聞いてくれたみんな、ありがとう!


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テーマ:ボランティア - ジャンル:福祉・ボランティア

図工の時間、終了…

ペットシーツ界には、レギュラー→ワイドのその上に、スーパーワイドサイズがあることに、いまさら気がつきました。
ワイド3枚で“図工の時間”しなくても、これで解決!?



見事に解決しました(笑)

めくれ防止のために、一旦サークルを持ち上げてからシーツを敷き、わざと挟むように置く、という裏技(というほどでもないけれど…)で、さくらのテンションが上がっても安心!
両面テープでワイドサイズをつなぐよりも、めくれにくいし、交換も早く済むようになり、テープ代の心配もなくなりました。
近所のホームセンターで、ちょうど「広告の品」でかなり値引いていたのも、助かりました(汗)

こんな、生活必需品についての知識も、まだまだ勉強中レベルの、新米女将でございます。


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テーマ:ペット用品 - ジャンル:ペット

公園デビュー

仮宿の人間スタッフ全員で、さくらを近所の公園に連れて行きました。



たぶん初めての、緑の草、枯葉、黒土、砂…



大旦那にじゃれついてみたり。

でも、あまり長い距離を歩くのはまだ辛いようで、すぐに伏せっちゃいます。
道中も、ドッグスリングで抱っこが、ほとんどでした。

他のワンちゃんに会っても、吼えたりせず、とてもおとなしいです。
…と言うか、無関心に近いです。
犬同士で挨拶しあうことを、まったく知らないようです…

犬としてするべきことを、ほとんど忘れてしまった子。
今は「トイレのできない猫」のような状態です。

さくらに、それでも良いと言ってくださる方。
彼女のペースで、彼女が“犬”を取り戻していくのを見守ってくださる方。
もしも、最終的に“犬”に戻りきれなかったとしても、すべて受け入れてくださる方。

そんな方と一緒に生きていける日が来ることを祈りつつ、お預かりしています。


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テーマ:里親募集 - ジャンル:ペット

図工の時間(笑)

さくらのお部屋、プチ模様替えしました。



先日の動物病院受診のとき以来、どうしても馴染めないベッドは撤去しています。
車に乗せるとき、バリケンの中敷代わりに、ベッドをバリケンに入れてしまい、そのままです。

サークルの居住スペース側も、ペットシーツを敷き詰めています。
いつかはトイレをわかってくれることを期待して、トイレには誘引効果のあるしつけシーツ、居住スペースはヒノキ入りの消臭シーツを敷いてみました。

居住スペースにはワイドサイズを3枚組み合わせて敷くと、ほぼ覆えます。
写真右下、給水器のあたりだけ、シーツがない状態です。水こぼれを考えると、むしろ丁度いいかな?

そのまま3枚敷いても、サークル内をさくらが元気に走り回るとぐちゃぐちゃになるので、両面テープで貼り付けて居住スペースよりやや大きな1枚シーツにしてから、床トレーに敷き、それからサークルを一旦少し持ち上げて、サークルとトレーの間にシーツの端をはさみ込むようにしています。
これで、かなり固定されます。
…が、毎日が“図工の授業”な気分です(笑)
まだトイレを理解できていないさくらは居住スペースでも排泄してしまうので、一日に何回か工作の時間がやって来ます。
シートの隣に両面テープ完備で、ぺたぺた。
で、敷いた10分後にまた交換、なんてときもあります。
1枚だけ替えられればいいのだけれど、両面テープをはがせずにシーツが破れてしまうので、全交換。もったいない(泣)

大きなシーツを広げながら、「あぁ、ベッドメイクみたいだなぁ。…って、まさに宿屋だね!」とか、独りツッコミ入れて笑ったりとか、しています。

犬は元来、オオカミ同様巣穴で生活していたので、寝室・食事スペース・トイレは本能的に必ず分ける、と聞きました。
ですが、さくらは、どこででも排泄してしまいます。
自分の排泄物を踏んづけても、何も気にせずに元気に私を見て「遊んで」の顔をしています。

推定7年の間生きてきた環境が、トイレを生活の場と分けるという本能をも打ち消してしまったのでしょう。

それもそうでしょう。
cavalier03.jpg
こんな飼われ方をして、自分の排泄物を踏まずに生活するなんて、無理です。
それを嫌だと感じていたら、生きていけない。
さくら達は、生き延びるために、自分の本能を殺してしまったのでしょうね。
(写真はJ.A.P.様撮影。許可を得て転載しています)

ベッドを撤去して全面シーツにしたら、さくらはとても嬉しそうにサークル内を走り回っています。
シーツの上で、丸まって眠っています。

レスキューから2週間弱過ごしたシェルターで、恐らく初めて知ったのであろうペットシーツ。
それが、きっと、何よりも肌触りの良い、最高の敷物だったのでしょう。
ベッドよりもシーツを、さくら自身が望むなら、希望に応えたいと思います。

いつか、もっと寝心地の良い場所があることを知ったさくらが、寝床の交換を自分から望む日まで。


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テーマ:一時預かりボランティア - ジャンル:ペット

さくらは、どうして…

さくらをお預かりして以来、ずっと考えていました。
何故、ひどい飼い方をされていたはずなのに、さくらはこんなに人を信じているのだろう?と。



預かり初日、いきなりの看板娘(1歳)との対面にも、まったく動揺しなかったさくら。
仮宿の誰に対しても(猫にも)、臆せずに「遊ぼう」サインを送るさくら。

キャバリアは歴史的にも愛玩犬なので、近年まで猟犬や作業犬だった犬種よりも人懐っこいという理由はあるだろうけれど…。

特に子どもに好意的なのは、ひょっとしたら、愛情を注ぎきれないうちに取り上げられた我が子への愛の代償行為なのかな?などど、つい邪推してしまいます。
至らぬながらも自分も母親なので、もしも、自分が劣悪施設の繁殖犬だったら?と想像すると…
そら恐ろしいなどというレベルではないです。
ただただ、さくらや仲間たちに申し訳なく思います。加害者たちと同じ人間として。

せめて、人間にもいろいろいるのだということだけでも伝えられたら、という思いでいます。

このところ、さくらの保護主、J.A.P.様のブログに、色々な声が寄せられているようです。
(さくらは一時預かり犬なので、現時点でのオーナーはJ.A.P.様です)
応援も、協力も、意見も、批判も、中傷も。

このたびの一連のレスキューについて、「本当に虐待を受けていたなら、こんなに人懐こかったり肥満状態だったりするはずがない」との意見も挙がっているようです。

ただ、これは専門家でも何でもない、さくら達の飼われていた現場も見ていない私の推測にすぎませんが…

肥満状態の保護犬は、私が聞いた限りでは、チワワのみ。
チワワにもダックスにもヨーキーにもキャバリアにも、量の増減など考えずにただ適当に残飯を投げ与えて運動もさせずに閉じ込めていれば、当然、チワワにとっては食餌の量が多すぎ、肥満になっても不自然ではないのではないでしょうか?
現に、さくらと同時に保護された別のキャバリアちゃんは、ガリガリに痩せていました。

懐いているということについては、人間の児童虐待事件に置き換えて考えてみてください。
被虐待児は、それでも親が好きです。親を愛しています。
脅されて虐待を隠しているケースもあるそうですが、心底親を愛して、自分が悪い子だから叱られている、自分さえ良い子になれば愛してもらえると信じているケースは少なくないそうです。
教師や児童相談所、警察の聞き取りに対して「おかあさん、おとうさんはおかしなことは何もしていない。僕は何も困っていない。大丈夫」と答えて、緊急の保護は不要と判断され、その後虐待死してしまった子どもたちのニュースは、過去何件流れたか、私には数え切れません。
犬の知能は、幼児とほぼ同等といわれています。
この子たちが、まさに被虐待児の心理と同じように、人間をそれでも愛し続けたのだとは推測できないでしょうか?

昨日の記事の通り、さくらは慢性の外耳炎と重度の歯槽膿漏を患っています。
歯槽膿漏については、先生いわく「正直、手遅れ。『こうならないために歯石除去をしましょう』と飼主さんがたに説明しているのだけれど、ここまで来てしまうと、歯石除去の最中に相当な数の歯が抜けてしまうと思う。歯の状態が悪すぎて、歯からの年齢の推測がまったくできない」というレベルです。

百歩譲って、さくらが(推定)7年間心から愛されて飼われていたとしたら、繁殖場の管理者は何をどう間違ったらここまで酷い状態にできたのでしょう?
うちの仲居ABCD(猫ズ)には歯磨きはせずに10~8年一緒に暮らしていますが、さくらのような歯茎にはなっていません。
仲居Aは外耳炎を起こしやすい体質のようですが、仕草や臭いですぐに見つけて、病院にかかっています。
犬と猫で差もあるでしょうが、特別なことは何もしていない仲居たちは、正直、さくらより若々しい体です。
それでも、「さくら達は適切に飼われていた」と言えるのでしょうか?

故意なのか、無知によるものなのかは、それは私にはわかりません。
ただ、親が子に「しつけのつもり」で暴力をふるってもそれは立派な虐待であるように、この飼い方が正しい知識がなかったことによるものであったとしても、もはや「無知は罪」と言わざるを得ないレベルではないかと、私には思えます。

私とて、決して模範的な飼主ではありません。
でも、その私から見ても、さくらのこれまでの生活は悲しすぎます。

確かに、さくらは人間を疑いませんし、恐れません。
でも、だからこそ、露骨に怯えられるよりももっと、私の胸は痛みます。


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